呼吸器内科
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呼吸器内科
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午前 | 貴島 源一 ※予約 (診察室8) | 船本 智哉 ※予約 (診察室7) | 貴島 源一 ※予約 (診察室8) | 鶴岡 健二郎 ※予約 (診察室7) | 医大 ※予約 ※肺癌 (診察室7) | |
午後 | 貴島 源一 ※予約 ※禁煙 (診察室5) |
【呼吸器内科】
・12月10日(火)午前 船本 ⇒ 休診
【禁煙外来】
診療担当医変更はございません
登録医診療所からの紹介患者さまは、優先的に診療いたします。
呼吸器疾患は、上気道(咽頭~喉頭)、下気道(気管~気管支)、肺の病気まで広い範囲にわたります。軽い風邪、喘息から生命に関わるような重い肺炎、肺癌までさまざまな病気がありますが、当院呼吸器内科ではこれらの病気の診断から治療まで対応しています。肺癌など自覚症状に乏しく早期発見の難しい病気もありますが、咳嗽、喀痰、呼吸困難、胸の痛みなどの症状がある方は早めの検査が重要ですので、医療機関の受診をお勧めします。当院は2008年11月より日本呼吸器学会認定施設の許可を取得し研修医が呼吸器疾患の臨床研修を行うことのできる専門施設です。
呼吸器感染症は当院呼吸器内科の入院患者では一番頻度の高い疾患ですが、既往に心疾患や糖尿病などを持ち、高齢で免疫力が低下した患者さんが多く、初期の適切な治療が予後を大きく左右すると考えています。むやみに抗菌剤を投与することは厳に慎まなければならず、下記の基本に則った治療を行っています。
感染症治療の基本は1)患者背景(免疫状態)の把握、2)感染部位の想定、3)原因微生物の想定、1)~3)に基づく適切な抗菌薬の選択、であるといわれています。患者さんから十分な病歴や問診の聴取を行い、呼吸器感染症の的確な診断と治療の決定にはグラム染色が欠かせないとの観点から、細菌検査室の協力を得て、喀痰などの検体材料を適切に採取して染色検鏡を行ったうえでの感染症診療に取り組んでいます。当院では、COPDや気管支拡張症の急性増悪例も多く、喀痰のグラム染色、細菌培養、血液培養などの基本的な操作をできる限り省略しないで治療を進めることを行っています。
気管支喘息は、その臨床病型から発作性喘息、慢性喘息、喘息・COPD合併の混合疾患に分けられます。軽症例では、多くはかかりつけ医の先生方のもとで治療されています。当院へは、発作時に緊急受診される患者さんや、かかりつけ医の先生方の治療ではどうも充分に安定しない患者さんが紹介されて受診されます。基本的には、正確な問診、胸部レ線や採血データとスパイロメーターを用いた的確な診断を行ったうえで、吸入ステロイドを中心とした薬物療法による治療を行っています。さらに、慢性喘息という病気と付き合っていくためには、喘息という病気についてその病態をよく理解していただくことが必要であり、慢性喘息に関する教育指導が大切と考えています。外来ではご自身の病気の理解が深まるよう、出来る限り丁寧な説明を心がけています。
慢性閉塞性肺疾患 chronic obstructive pulmonary disease:COPDとは、タバコ煙などの炎症性の粒子を長期間吸入することによって、気管支や肺胞に慢性炎症が生じ、気管支が狭くなり、肺胞破壊=肺気腫が生じることにより、肺機能障害が慢性的に進行する疾患です。日本の疫学調査では40歳以上では8.5%(約530万人)が罹患していると推定されている頻度の高い疾患です。COPD患者さんは風邪をひくと喘鳴や呼吸困難など喘息とそっくりな症状を示します。また、喘息との合併例である混合疾患も多く見られます。急性増悪で当院を紹介受診あるいは救急受診される方々は、入院で抗菌剤やステロイドを用いた救急治療を行った後に外来で気管支拡張剤の吸入薬剤を中心とした安定期の治療に移ります。さらに安定すれば、かかりつけ医の先生方のもとで治療を継続し経過観察となります。また、COPD患者さんの中で動いたときの呼吸困難が強く日常生活に何らかの不都合が生じている方々には、COPDという病気をしっかり理解し、呼吸の仕方や日常生活の過ごし方などを当院の理学療法士から指導を受けていただくことも出来ます。
呼吸困難をきたす病態は様々ありますが、血中の酸素が一定以下に低下した病態が呼吸不全です。酸素がうまく摂取できない病態(肺線維症が代表)はⅠ型呼吸不全と呼ばれ、炭酸ガスが上昇する病態(COPDの急性増悪が代表)はⅡ型呼吸不全と呼ばれています。酸素が足りない方には、酸素療法が必要になります。このような方々には、その原因となる疾患によって治療の提供がさまざまになりますので入院して(通常は1週間程度の入院が必要です)最適な治療(在宅酸素や在宅人工呼吸)の導入を提供いたします。
間質性肺炎は多種多様な疾患が含まれており、治療の難しい病気です。多くは原因不明の特発性間質性肺炎と慢性リウマチなどのリウマチ関連疾患として発症します。そのほかには、薬剤の副作用や特殊なアレルギー性の病気やウイルス性などの特殊な感染症に伴って発症することもあります。いずれも、入院して診断加療が必要です。この領域の疾患は、まだ定まった治療の方法がありませんので、患者さんごとに呼吸器科チームで相談して現状での最適な治療の提供ができる方法を考案しています。
喀痰に結核菌が認められる排菌患者さんの治療は当院では出来ません。活動性結核(排菌されている)で入院治療の必要な患者さんは結核専門施設へ紹介しております。又、特に中高年の女性の間で増加している非結核性抗酸菌は結核と異なり他者への感染性はなく、本疾患の進行は緩徐とされます。しかしながら、有効な抗菌療法が確立しておらず、生涯にわたった管理を要する場合があります。CTによる画像診断はこの疾患の早期発見に有効で、胸部CTでのオープン検査でも発見されることがあります。疾患の進行状態などを考慮し、よりよい医療の提供を心がけています。
睡眠時無呼吸は頻度の高い疾患で、高血圧、糖尿病、虚血性心疾患などの生活習慣病で頻度はさらに高まります。従って生活習慣病の治療と伴に睡眠時無呼吸の治療も重要です。日中の過度の眠気も日常生活に支障を来します。当院では2005年より外来での簡易睡眠時無呼吸検査の開始と共に入院での終夜睡眠ポリグラフ検査を導入し、現在マスク式在宅人工呼吸(CPAP)を行っている患者さんも毎月約30名通院されています。
ニコチン依存症に対して、現在は主に経口の禁煙補助剤を処方し禁煙補助を行っています。12週間で5回の診察ですが、患者さん個々のニーズに合った指導を目指し、外来では可能な限り時間をかけて相談に乗っています。
当院では肺がんの診断に関しては、呼吸器内科と呼吸器外科が合同で行い、手術・治療に関しては主に呼吸器外科で行っています。
又、週一回の内科と外科の共同で行う呼吸器カンファレンスでは、主に肺がんの患者さんの診断・治療方針に関する検討を行っています。
肺がんの治療成績は年々進歩しているものの、まだまだ満足できるものではありません、呼吸器内科では手術や治療の困難な高齢の肺がん患者さんの緩和医療なども積極的に行っています。
初診患者数 | 266 |
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外来延べ患者数 | 3,806 |
新入院数 | 366 |
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在院延べ患者数 | 5,219 |
退院数 | 366 |
1日平均在院数 | 14.3 |
平均在院日数 | 14.3 |
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2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
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COPD・喘息 | 71 | 34 | 32 | 19 | 48 |
誤嚥性肺炎 | 63 | 45 | 37 | 38 | 34 |
睡眠時無呼吸症候群 | 18 | 22 | 28 | 14 | 15 |
間質性肺炎 | 45 | 36 | 42 | 21 | 20 |
肺炎・気管支炎 | 145 | 76 | 61 | 79 | 80 |
肺癌 | 136 | 121 | 107 | 111 | 95 |
胸膜炎・気胸 | 11 | 9 | 6 | 2 | 18 |
膿胸 | 10 | 6 | 4 | 4 | 10 |
その他 | 79 | 40 | 62 | 37 | 46 |
計 | 578 | 389 | 379 | 325 | 366 |