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当院では、外来通院しながら安全にがん薬物療法を受けていただける「外来化学療法センター」を開設しています。
センター内には8台のリクライニングチェア・4台のベッド・テレビを配置し、安全・安楽に抗がん剤治療を受けていただける環境を用意しています。いつもと変わらない日常生活を送りながら、治療を継続していただけるように医師・看護師・薬剤師などの専門職種がご支援します。
がん薬物療法とは、注射や内服薬などの殺細胞性抗がん薬・分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬などの投薬によって体内のがん細胞の増殖を抑えたり、がん細胞を破壊したりする治療法です。
従来は入院して抗がん剤治療を行うことが一般的でしたが、現在は新しい抗がん剤の開発や副作用対策の薬剤開発、投与方法の工夫により外来でも安心してがん薬物療法が受けられるようになりました。
現在当院では、食道・胃・大腸・膵臓・胆道・肝臓の消化器がんを中心に薬物療法を行っています。血液がんの薬物療法は京都大学血液腫瘍内科の協力のもと、非常勤の血液内科専門の先生方と診療を行っています。また大阪医科薬科大学病院呼吸器内科・呼吸器外科との連携により肺がんの薬物療法も実施しています。婦人科がん、原発不明がんなどの稀少がんの薬物療法も外来化学療法センターで実施しています。
外来化学療法センターでは、患者さまご家族さまが安心して治療に取り組めるようチームでご支援します。
当院は規模で言えば大病院ではありません。その特性を活かしてみなさんと近い距離で向き合うことができると考えています。とはいえ医療レベルが大病院に劣っていては意味がありません。適切な治療を家庭的な雰囲気でできればと考えております。科学的根拠とみなさんの希望、我々の経験から最適と思われる治療を相談していきます。
各診療科医師・薬剤師と連携し、点滴管理だけではなく副作用や日常生活等で心配なこと・困っていることについて対応します。患者さまご家族さまが納得して治療を受けられるように各種パンフレットを用いた丁寧な説明を行い、日常生活と治療を両立できるよう支援いたします。
治療前にレジメンをチェックして抗がん剤の種類、用法用量、投与間隔や副作用軽減のための支持療法の確認などをおこないます。抗がん剤の調整は無菌調製室の安全キャビネット内で正しい調整手技を取得した薬剤師が調製します。適切な器具を用いることで、調製者の薬剤師や投与者の看護師など安全管理にも注意しています。
治療を受けながら仕事を続けるためのサポートや、自宅で療養するための支援を行います。また当院には「がん」に対する心配事についての相談窓口として「がん相談支援センター」を設置しています。各専門分野のスタッフがチームでサポートいたしますので、心配なことや困ったことなどありましたら、遠慮無くご相談下さい。
副作用に応じた栄養指導をおこないます。栄養指導は予約制なので、ご希望に合わせて日程調整を致します。
また入院中の抗がん剤治療による副作用で食事が食べられなくなることがあります。当院では「セレクト食」として下写真のような献立をご用意させていただいています。食べたいものが無い場合や味覚異常がある場合などは、直接調理師がベッドサイドに伺い、その日に食べられる食事を患者さまの要望に添ってアレンジし、提供致します。
帰宅後や次回の治療までに何か気になることがあれば病院までご連絡ください。
日中は外来化学療法センターの看護師につなぐようにお伝えください。休日・夜間の場合は当番の看護師が対応いたします。