OUR NURSING私たちの看護

専門・認定看護師について

高いレベルの専門知識を持つスペシャリストが組織横断的に活動し、看護の質の向上に努めています。
さらに連携性を高めることでより効果的な看護を展開することを目的にNQM(Nursing Quallty Manegement) 会として発足。多職種の医療スタッフが連携するチーム医療にも参加し、病院全体の質向上に貢献しています。

専門看護師

野口 忍

領域
在宅看護専門看護師
所属
看護部 退院調整担当

院内での役割

倫理コンサルテーションチームメンバー 虐待対応チームメンバー 医療メディエーター
多職種連携の会メンバー 患者サポート委員 職員研修委員 地域医療従事者研修委員、看護部教育委員会NQM担当

在宅看護専門看護師として

住み慣れた地域で自分らしく人生の最後までの療養を支援
訪問看護師として、14年間で約300名の終末期にある利用者さんに関わらせていただき、そのうちの7割、約200名の在宅看取りを支援させていただきました。その経験から「人生最後の場所を国民自ら選択できる社会の実現を目指す」をテーマに活動したいと思い、当院のキャリアアップ支援制度を受け、専門看護師になりました。今、もしもの時の医療やケアについて本人があらかじめ考え、ご家族や医療・ケアチームと話し合うACP(人生会議)が非常に重要となっております。当院には月500件の患者さんが入院されており、退院後の生活が安心して暮らせるよう、倫理的な視点「患者さんの不利益になってないか?」で、目を皿のようにして、ひとりひとりのカルテから、病状だけでなく、社会的背景や価値観を確認しています。日常から、患者さんやご家族の状況を踏まえて、医療ソーシャルワーカー、セラピスト(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)、管理栄養士、医師、院内外のケアマネジャーと訪問看護師や多職種協働で話し合い、「患者さん本人にとって最善」を目指しQOLの向上に努めています。

座右の銘

「足るを知る」

取得資格

  • 2013年 在宅看護専門看護師
  • 2023年 大阪大学人間科学博士
  • 日本緩和医療学会 ELNEC-Jコアカリキュラム指導者
  • 日本健康科学学会 ELNEC-GJ高齢者版プログラム指導者
  • 東京大学大学院医療倫理学講座研究倫理審査員 臨床倫理コンサルテーションコース修了

認定看護師

小西 ゆかり

領域
救急看護認定看護師
所属
救急体制管理室

私は2012年に救急看護認定看護師となり、救急現場で活動をしていましたが、現在は、地域連携室の担当看護師長としても兼務し地域のクリニックや医療機関からの患者さんの受け入れを医療ソーシャルワーカーとともに調整をしています。その際、救急看護のスキルを活かして、患者さんの訴えから身体状況を速やかに判断し、ER(救急外来)受診につなげています。患者さんによっては緊急性の低い症状もあり、精神的な要素が原因で、身体症状が出現していると思われ会話が長くなることもあります。そのような場合、話を聴くだけでも安心感につながり、できるだけ傾聴するようにしています。また、電話での対応時は顔が見えない分、言葉は慎重に発し、できる限り患者さんの言葉を肯定するようにしています。そうすることで初めて相談・受診される患者さんとの良好なコミュニケーションを築く第一歩だと考えています。
その他、多職種が緊急時に速やかに対応できるよう救急蘇生研修を定期的に行っています。さらに、蘇生処置を実際に実施した事例を救急委員会で共有し次に生かす取り組みや、RRS(急変前徴候を早く察知して悪化させないシステム)チームとして、定期的に院内ラウンドを通して、急変時の前兆を未然に防げるよう、心電図モニター波形などバイタルサインを確認し、患者さんが悪化せず、安全に安心して速やかに退院されるように努めています。

座右の銘

「皆、平等。」

取得資格

  • 2012年 救急看護認定看護師
  • 災害・外傷コース(DTLS)インストラクター
  • JPTECプロバイダー
  • JNTECプロバイダー

床尾 羊翼

領域
クリティカルケア認定看護師
所属
ICU・救急フロア

元々、救急看護認定看護師を取得したのち、2022年に特定行為研修を修了してクリティカルケア認定看護師へと名称変更しています。救急領域は、可能な限り迅速かつ適切な治療を受けていただけるよう、患者さんの全身観察から始まり、問診を含めたフィジカルイグザミネーション(実際に情報を手に入れる方法や手段)を行って、緊急性の判断をして対応につなげています。医師だけが疾患、治療を考えるのではなく、特定行為研修修了者として、医師と綿密なコミュニケーションをとり、手順書をもとに患者さんの治療に当たることが重要です。患者さんの情報をいち早くキャッチし、患者さん中心のチーム医療のキーパーソンとして、医師をはじめ、多職種と協働し、重篤な疾患など急激な変化に直面した患者さんの安全、安心な医療・看護の提供に努めています。その他、院内活動として救急看護認定看護師と共に院内ICLSコース(二次救命処置)を年10回開催しています。ICLSコースは、医師、看護師だけではなく、多職種が参加しています。他にRRT(院内迅速対応チーム)の一員として活動しています。

座右の銘

「使えるモノは使えるうちに使え」

取得資格

  • 2019年 救急看護認定看護師 取得
  • 2021年 特定行為【救急領域パッケージ】修了
    • 呼吸器(気道確保に係るもの)関連
    • 呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連
    • 動脈血ガス分析関連
    • 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
    • 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
  • 2022年 クリティカルケア認定看護師
  • 特定行為指導者講習会修了
  • 日本救急医学会ICLSコースインストラクター
  • ACLS大阪 認定インストラクター
  • 災害・外傷コース(DTLS)インストラクター
  • JPTECプロバイダー
  • JNTECプロバイダー
  • CSRMベーシックコースプロバイダー
  • 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者

馬場 恵美

領域
感染管理特定認定看護師
所属
感染防止対策室

私は2014年に感染管理認定看護師となり、2019年に特定行為研修を修了しました。現在は感染防止対策室で専従勤務し、院内をはじめ近隣地域の感染対策の推進、質の向上を目標に活動しており、当院を利用されるすべての方、職員を感染から守ることが私の使命です。
具体的には、感染対策実施状況の確認や会議運営、結核などの患者さん対応等、組織横断的に活動しています。その中で適切な抗菌薬使用では、直接医師から相談を受け、身体診察から抗菌薬選定や治療期間の推奨も実践しています。
私が日頃大切にしていることは、「相手の立場になって考えてみる」ことです。感染対策の基本的なひとつひとつは簡単でも、患者さんの状況や、ハード面の状況に応じて対応を変化させるなど、そのことを職員全体に周知するには困難なことも多々ありますが、同時にやりがいもあります。特定行為研修修了看護師として相手の立場になって考え寄り添い、医療チームの要として実践することで、高品質な看護の提供ができるよう努めていきたいと思います。

座右の銘

「明日は我が身」

取得資格

  • 2014年 感染管理認定看護師
  • 2019年 特定行為研修修了
    • 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
    • 栄養に係るカテーテル管理(中心静脈カテーテル管理)関連
    • 感染に係る薬剤投与関連
  • 第一種衛生管理者
  • 2023年 特定行為指導者講習会修了

京林 裕美

領域
がん性疼痛看護特定認定看護師
所属
がん診療推進室

がん患者さんの体験する痛みは、身体の辛さだけではなく、こころや社会生活まで大きな影響を及ぼします。がんによって生じるさまざまな痛みを全人的な痛みとして捉え、痛みや辛い症状の緩和を行うために、総合的に判断し、個々の患者さんに最適なケアを計画し、実践することが求められます。また、今はがんと診断されたときから緩和ケアを受ける時代です。がんの告知を受けるとき、病気と向き合うとき、大事な選択をするときなど、さまざまな面の苦痛があります。がん性疼痛看護特定認定看護師として、患者さんが抱えるさまざまな苦痛に寄り添い,患者さんと一緒に対処方法を考えながら「その人らしい生活」ができるようサポートしています。 院内の活動としては,緩和ケアチームの一員とし組織横断的にて活動しています。 また、外来ではがん相談支援センターで、ソーシャルワーカーなど多職種と協働しながら患者さんの状況に合わせて外来・入院・在宅までシームレスにより良いケアが提供できるように努めています。その他、院内だけでなく、地域の方を含めた多職種を対象とした講義や、がん教育の一環で小・中学校を対象とした出前授業を行うなど、がんに関する理解を深められる取り組みもおこなっています。

座右の銘

「切磋琢磨」

取得資格

  • 2011年 がん性疼痛看護認定看護師
  • 2019年 特定行為研修修了
    • 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
    • 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
  • 日本緩和医療学会ELNEC-Jコアカリキュラム指導者

門戸 典子

領域
皮膚・排泄ケア
所属
褥瘡防止対策室

ストーマケアで困っておられる患者さんに、自分には何ができるのか…もっと知識や技術があればと感じたことが、認定看護師を目指すきっかけとなりました。
創傷ケア(創傷・褥瘡・ろう孔)、フットケア、ストーマケア(人工肛門、人工膀胱)や失禁ケアなど、スキンケアをベースとして皮膚や排泄に関するケアに携わっています。
医師や看護師など多職種の方々と連携し、その人らしい生活が行えるようにサポートさせていただきます。また、特定行為研修を修了し、タイムリーな処置を患者さんに提供することが出来るようになりました。
日々横断的に活動している中で、患者さんや一緒に働くみなさんと喜びや悩みなどを共有し〝声〟を大切にするよう心掛けています。
現在は院内での活動が主ですが、今後は地域にも広げたいと思っています。

座右の銘

「一意専心」「七転八起」

取得資格

  • 2011年 皮膚・排泄ケア認定看護師
  • 2017年 フットケア指導士
  • 2023年 特定行為研修修了
    • 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去
    • 創傷に対する陰圧閉鎖療法
    • 創部ドレーン抜去
    • 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整
    • 脱水症状に対する輸液による補正

三井 巳奈子

領域
慢性心不全看護認定看護師
所属
循環器センター

私は、カテーテルセンターで勤務している時に、「こんなに簡単(?)に治療できて3日で退院できたら、指導する時間もないし、心不全も発症するわ」と感じ、今までの臨床経験を生かして、さらに専門的な知識、技術を高め、患者さんの役に立ちたいと思い、この資格を取得しようと思いました。資格取得のために研修に行ったのは40歳の時で、その時子供は中学1年、小学5年、3年と大変ではありましたが子供と一緒に勉強していました。慢性心不全患者さんの多くは増悪と寛解を繰り返しながら、生涯心不全と付き合っていく必要があります。心不全の増悪を回避するためには薬物治療なども必要ですが、それと同時に自宅での生活改善が重要となり、心不全療養支援は看護師だけでは成り立ちません。医師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・医療ソーシャルワーカー・訪問看護師等、多職種が、それぞれの専門性を活かして患者さんにとってよりよい生活ができるようにチームで検討し心不全再増悪予防に取り組んでいます。

座右の銘

「やりたいことより、やらないといけないことから先にする」

取得資格

  • 2015年 慢性心不全看護認定看護師
  • 2020年 心臓リハビリテーション指導師

増井 香菜

領域
がん化学療法看護認定看護師
所属
外来フロア

がん化学療法は入院から外来へ移行し、外来化学療法室利用件数も年々増加しています。患者さんは日常生活を送りながら、その病状や治療の副作用と向き合っています。患者さんとそのご家族に対し、副作用症状のマネジメントを行い、適切なセルフケア支援、治療の継続に伴う不安や疑問への支援を継続し、安全、確実にがん化学療法を提供できるように努めています。
また、患者さんがその人らしく過ごし、治療と生活を両立できるように医師や訪問看護師・保険薬局など多職種と連携しながら支援しています。

座右の銘

「なんくるないさ」

取得資格

  • 2018年 がん化学療法看護認定看護師

中口 愛

領域
集中ケア認定看護師
所属
ICU・救急フロア

医療の進歩に伴い、高度医療を受ける患者さんや重症患者さんも増えています。集中ケア認定看護師の主な仕事は、生命の危機的な状況にある患者さんに対してフィジカルアセスメントを駆使して病態変化を予測し、重篤化を回避するための援助を行っています。また、活動のひとつとして重症患者さんに携わる看護師への教育やコンサルテーションがあります。その他、院内RRSシステム「予期せぬ心肺停止」を防ぐための活動も行っています。予想外の心肺停止や病状の増悪は、患者さんのみならず、そのご家族や関わるスタッフにとってもとてもつらいものです。つらい思いをする人が一人でも少なくなるように、患者さんやそのご家族が安心して入院生活を送ることが出来るように、そして関わる看護師が看護の楽しさを少しでも感じることができるように、日々努めています。

座右の銘

「大丈夫。なんとかなる。」

取得資格

  • 2020年 集中ケア認定看護師
  • 呼吸療法認定士
  • ACLSプロバイダー
  • FCCSプロバイダー
  • ICLSファシリテーター
  • JTASトリアージプロバイダー

染田 敦子

領域
認知症看護特定認定看護師
所属
看護部 認知症ケア担当

2022年12月認知症看護特定認定看護師を取得。2023年2月より認知症サポートチームの一員として、認知症の患者さんが必要な治療を安全に受ける事ができる事を目標に掲げ活動をしています。認知症の人が入院されますと、看護師である私達は認知症の患者さんに一番近い存在となります。認知症の患者さんの症状はさまざまであり、本人の思いや辛さを理解し病状に応じてタイムリーに対応できるように努めています。活動のひとつとして、整形外科や消化器外科の病棟で、認知症を有する人や希望者を対象として、屋内のディルームや屋外のガーデンテラス等で身体を動かすトレーニングや、歌などの「アクティビティ・ケア」を行っています。多職種でチームとして関わり専門的な見地から意見交換を行い、患者さんが日々の生活に少しでも楽しみや心のゆとりが持てるよう、QOLの維持・向上を目指してサポートを行っています。

座右の銘

「One for all All for one」

取得資格

  • 2022年 認知症看護特定認定看護師
  • 特定行為
    • 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
    • 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
  • 認知症キャラバン・メイト
  • ACP支援コーディネーター